「Wマーケット(WEEKEND PRICELESS MARKET)」は、日本では珍しい「値札のないマーケット」で、話題のフリーマーケットです。
各商品の値段はお店の人との交渉により決定するなど、市場の「セリ」のような感覚で買い物が楽しめます。
cafe・雑貨・古着・インテリア、ちょっぴりサブカル系まで、多種多様なポップアップストアが週替わりで出店しています。
今年3月から毎週日曜日に開催しているWマーケットに、初回から毎週出店されているお店があります。
「くみひもみやび」というお店で、組紐や布花を販売しています。
組紐とは、日本伝統の工芸品で、細い絹糸や綿糸を組み上げた紐のことです。
日本には仏教の伝来により、仏具、経典、巻物の付属品の飾り紐として渡来しました。
奈良時代には細い色糸による組み帯などの男女の礼服として普及、鎌倉時代には武具の一部、安土桃山時代には茶道具の飾り紐として使われました。
現在でも東京、京都、伊賀などでは伝統的に、組み紐業が盛んです。
しかし、近代化に伴い着物離れ、安価な機械製や海外製の組紐の台頭により、非常に手間暇のかかる組台を使用した組み紐は他の伝統産業と同じく熟練の組み手の高齢化、担い手不足などにより徐々に衰退しています。
そんな中、アニメ映画「君の名は。」によって、組紐が注目を集めているそうです。
「君の名は。」では主人公たちがブレスレットや髪飾りとして組紐を身につけており、物語の鍵を握る重要なアイテムとなっています。
このことから、映画のファンである10~20代の男女を中心に、これを求める人が続出しているそうです。
Wマーケットのお店「くみひもみやび」には、いつも人が集まり、人気店のひとつです。
「くみひもみやび」の出店者は、「Wマーケットの出店者募集を偶然、ネットで見つけ、これはおもしろそう、絶対に出店しようと思いました。」とおっしゃってました。
先日、「大阪ほんわかテレビ」で、Wマーケットが紹介されたとき、「くみひもみやび」さんも紹介されたそうです。
個人的に興味あるお店で、いつも人だかりができてるので、なかなか出店者と話をする機会がなかったのですが、ようやく知り合うことができました。
今では、「くみひもみやび」は、Wマーケットでの名物店になっています。
これまでも新世界では外部団体と地元とのコラボによる様々なイベントや企画が行われてきました。
一回だけのイベントで終わるものから、継続して行われたもの、今でも続いているもの、様々ですが、イベントをきっかけに、今では新世界でお店をされている方もおられます。
外部からの企画であれ、外部の人であれ、最初のきっかけは様々ですが、新世界に根付いてくれることは嬉しいことです。
新しいものが根付くには、人と人との出会いや繋がりも必要です。
古くからお店をしている方、新しくお店を始めた方、そして、これから新世界に根付いていく可能性を秘めたもの、それぞれが新世界の未来を作り上げていくでしょう。
Wマーケットの開催を見て、そんなふうに感じる今日この頃です。
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