第5回内国勧業博覧会[明治36年〈1903年〉開催]の跡地に、1912年、通天閣を中心としたルナパ-クが開園し、「新世界」が誕生しました。
メリーゴ-ランドなどの娯楽施設、上空には4人乗りの赤いロ-プウェイが通天閣へ向かい、「美人探険館」「エジプト館」「不思議館」などが建ち並び、「氷山館」の冷房装置には目を見張るカラクリがあったり、音楽好きには「音楽堂」、動物好きには「モンキーホ-ル」、見るもの聞くもの全てが文字通り「新世界」の一大娯楽園でした。
下の写真には、ルナパ-クにあったロ-プウェイが見えますね。
さて、ここで問題です。
[問題]
ルナパ-クにあったロ-プウェイのことを、当時、日本語で何と呼んでいたでしょうか?
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[答え]
空中横断の針金渡り
下は当時の新聞記事です。
新聞には「東洋一の大娯楽場」と表現されています。
ルナパ-クの施設紹介では、『雪を欺くホワイトタワ-』『舶来の新福神を祀るビリケン堂』『空中横断の針金渡り』などなど、おもしろい表現で書かれています。
ところで、話によると「空中横断の針金渡り」では、強風などの影響が多く、よく止まったり、事故なども起きたらしい。
当時のことですから、現在のような安全管理がどこまで行き届いていたのかは不明です。
しかし、今から100年前、このような最新かつ斬新な施設が存在していたことには驚きです。
もしも今、通天閣からスパワ-ルドまで「空中横断の針金渡り」があれば、最高におもしろいアトラクションになるかもしれませんね。
もちろん、安全管理はバッチリなものに限りますが(笑)
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