ジャンジャン横丁にある大西煙草店の主人と奥さんは、以前から、折鶴を作って、お店に立ち寄った外国人観光客にプレゼントしてました。
折鶴は、病気平癒やさまざまな願掛けのためだったり、平和や非核のシンボルとして作ることが多く、日本の伝統文化である折鶴をプレゼントすることで、新世界に来られた外国人観光客に、『おもてなし』の気持ちを伝えておられました。
大西さん御夫婦の日々の活動には、頭が下がります。
そんな中、新型コロナウィルス感染拡大によって、大阪にも緊急事態宣言が出され、新世界でも多くの店舗が影響を受け、臨時休業する店舗も多く、閑散とした街になってました。
そこで、大西さん御夫婦が作った折鶴に、新型コロナウィルス感染拡大が一日も早く収束してほしいとの願いを込めて、街の有志と一緒に、営業している店舗に配ることになりました。
NHKの記者が、その話を聞きつけて、取材•撮影してもらえることになりました。
新世界の商店主の有志が折鶴を店舗に配る様子が、5月13日、夕方のNHKニュース番組で紹介されました。
写真は、店舗に折鶴を配る様子と撮影の様子です。
下の記事は、NHK関西NEWS WEB から抜粋しました。
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大阪有数の観光地、新世界の商店街では、雑貨店の夫婦が新型コロナウイルスの感染拡大の収束を願って折った折り鶴が、今、さまざまな店舗に飾られ始めています。
大阪・新世界にあるおよそ300軒の店が連なる商店街では、およそ8割の店舗が臨時休業しています。
一角にある雑貨店の大西孝次郎さんと妻のきみ子さんは、訪れる外国人観光客をもてなすため10年前から自分たちで折った折り鶴を配ってきました。
日本の伝統的な文様が入った紙で作られた折り鶴は名物になり、これまで1万羽以上を訪れた外国人観光客に手渡してきました。
街が閑散とするなか、自分たちも休業を続けている2人は、いま、商店街に再びにぎわいを取り戻したいと店の中で折り鶴を折り続けています。
今月11日は、自分たちの思いを伝えるため、街の友人2人とともに、折り鶴を付近に配って回りました。
大西さん夫妻は、お店を1軒1軒訪ねて「お互いに頑張って乗りきろう」と声をかけながら折り鶴を手渡すと、受け取った人たちは軒先ののれんにかけたり店内に飾ったりしていました。
飲食店の経営者は、「私たちも負けずに人がいっぱいの新世界にしたい。新しい新世界を作ります」と話していました。
大西さん夫妻は、「僕らにできることといったら鶴を折ることくらいしかない。大阪、日本、世界でコロナとの闘いが早く終わることを願っています」と話していました。
2人は今後も折り鶴作りを続け、商店街に配っていくということです。
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番組を観た私の知り合いは、
『大西さん御夫婦が、飾らない人柄で話しているところが、いいですね。心が伝わります。昔ながらの人情がある街、新世界にもう一度、行ってみたくなる、そんな気持ちになりました』
と感想を言ってくれました。
新世界で住み、古くからお店をしている地元の商店主さん達は、地震が起きても、台風が来ても、新型コロナウィルスが来ても、どんな状況でも動かず、新世界に深く根をおろし、新世界を愛し続けています。
長い歴史の中、良い時ばかりではない。
番組を観て、新型コロナウィルス感染拡大が一日も早く収束し、活気ある新世界に戻ることを願いながら、地元の商店主さん達が頑張っている様子が伝わってきました。
■NHK関西NEWS WEB
記事と動画はこちら。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20200513/2000029623.html?cid=bk-top
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