新世界に隣接する天王寺動物園は昨年2015年に開園100周年を迎えました。
昨年の夏には、期間限定で夜の動物園を楽しめる「ナイトZOO」が開催され、今年の夏にも開催されることになっています。
入場者数もかなり増加しているようで、天王寺動物園はお客さんに楽しんでもらえるような、様々な新しい取り組みを始めているようです。
天王寺動物園について、文献を読んでみると、その歴史は『波瀾万丈』という言葉が当てはまるかもしれません。
1932年に来園した雌チンパンジー(愛称リタ)はリタは賢いチンパンジーで、芸を教えるとすぐに習得していき、動物園のスーパーアイドルになり
ました。
当時、年間250万人来園という記録を作ったほどでした。
戦争が始まると、リタの人気に目を付けた軍部が、リタを広告塔に利用したのです。
リタに兵隊の格好をさせ戦意高揚を図りました。結果として、リタは戦争の片棒を担ぐことになりました。
天王寺動物園に行ったことがある方なら、見かけたことがあるかもしれませんが、鳥の楽園近くの木陰に、2頭のチンパンジー「リタ」と「ロイド」の像が建っています。
また、太平洋戦争への突入は貴重な動物の犠牲を生じることとなりました。
特に1943年秋、ライオンなどの猛獣10種26頭の薬殺処分は悲しいできごとでした。
ところで、私が小学生の頃、昭和45年頃だったと思いますが、天王寺動物園に「ライガ-」と呼ばれる動物が生まれたという話を聞きました。
ライガ-は、雄のライオンと雌のトラの混血獣で、生まれてすぐに死んだそうです。
その後、「こんな人間の身勝手な行為はやめよう」ということになり、ライガ-の話は、それ以降、無くなりました。
たぶんお披露目はされなかったように記憶していますが、当時、新聞などで報じられ話題になりました。
天王寺動物園の歴史をほんの少し紹介しましたが、知れば知るほど、奥深い歴史を感じますね。
天王寺動物園からのお帰りは、新世界でお楽しみ下さい。
天王寺動物園へは地下鉄「動物園前駅」1番出口が便利です。
★Twitter@shinsekaizyoho
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