今から10年程前、もし通天閣が倒れたら、新世界のどの辺りまで家が潰れるかを調べた新世界の商店主さんらの私的グル-プがありました。
通天閣を支える足は4本あって、どの足が折れるかによって、倒れる方向が違い、被害が出るエリアも変わってきます。
その時は、うちの店はセ-フとか、南側に倒れたらアウトや…とか、商店主さんの間でそんな会話がありました。
当時は笑い話になっていましたが、ニュ-スや新聞などで、南海地震等の巨大地震の切迫性が指摘されています。
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1912年、大阪の新名所として整備された「新世界」のシンボルとして、(初代)通天閣が建設されました。
その後、第二次世界大戦中に消失、1956年、現在の通天閣(2代目)が誕生しました。
明治の時代より100年余、新世界から大阪の繁栄を見守ってきました。
通天閣では開業当時より振動計測が継続的に実施され、鉄骨造建物として構造的な劣化は進んでいない事が確認されています。
しかし、最新の耐震診断では、塔の一部が変形する恐れがあることが判明しました。
通天閣はこれまでの100年と同様に、今後の110年も大阪と共に繁栄し続け、「未来」の子供達から「夢」「笑顔」「元気」を与えていただきたいと願い、通天閣『Next210』プロジェクトを今秋から実施していきます。
「未来」と「継承」をテ-マに、展望タワ-では世界でも類を見ない『免震改修工事』です。
塔の4本の基壇部に地震の揺れを吸収する免震ゴムを組み入れることで、近い将来に発生が予測される南海トラフ巨大地震や直下型地震に対して建物を強くする「安全性」だけでなく、地面から伝わる揺れを小さくすることができ、来場されるお客様に「安心」をも提供することが可能となります。
まさに100年後の「未来」に遺せる耐震改修です。
また同時に、通天閣が文化と娯楽の発信拠点であり続けるため、原点を見直し、初代通天閣エントランスを彷彿させるエントランス大天井を復刻します。
まさに、100年の時を超え、現在にまた未来へと継承されるプロジェクトになります。
『Next210』プロジェクトによって、通天閣が安全・安心のシンボルになってほしいと思います。
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