本日、7月3日で、新世界は109歳になりました。
1912年7月3日、新世界の地に、初代通天閣を中心に一大娯楽施設『ルナパーク』が開園し、その日を新世界の誕生としています。
さて、ルナパークには『ビリケン堂』と言われる施設があり、そこに初代ビリケンさんが鎮座していたとされています。
ビリケンさんは新世界の名物となり、ビリケン饅頭、ビリケン人形などの土産物も売られました。
しかし、ルナパークの閉園とともに行方不明になり、現在も初代ビリケンさんは見つかってません。
資料によると、
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~ルナパーク内の「ビリケン堂」の場所~
『ビリケン堂は白雨亭の奥にある一室にして新渡来の福神ビリケン大明神を祀れる所とす。
本堂に賽(さい)するには花のトンネルを過ぎビリケン売店に於てビリケンに因める各種の物品を購(あがな)ふことを得(う)べく。』
その白雨亭は白塔(写真の高い塔)の下層白露臺(はくろだい)の下に設けたる休憩所。
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と記載されています。
現在の場所でいうと、串かつ『横綱』、ビリケン神社あたりだと推察されます。
また、初代通天閣は、スギ薬局前の広場あたりにあったようです。
今の通天閣より、少しだけ南側です。
ちなみに、現在、通天閣の展望台に鎮座するビリケンさんは3代目になります。
■ルナパークの全景
■右下、ビリケン堂の写真ですが、ビリケンさんの姿は確認できません。
100年以上前のことで、残っている資料も限られ、実は、初代ビリケンさんが写っている写真も存在してないのです。
一時期、新聞で初代ビリケンさんが見つかったと報じられたことがありましたが、後日、確証がないことが判明したように聞いています。
下がその時の新聞記事です。
※毎日新聞(2012年6月19日/夕刊)のトップ面に、『初代ビリケン像発見』について掲載されました。
今も行方が解らない初代ビリケンさん、ミステリアスですね。
コロナ禍、盛大なイベントはできませんが、いつの日か、初代ビリケンさんが見つかる日が来ることを願って、新世界の109歳の誕生日を静かに祝いたいと思います。
★Twitter@shinsekaizyoho
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