9月3日、深夜0時頃、仕事帰り、いつもの道を通りかかったら、『づぼらや』のフグの看板を見ながら、何やら作業している人達の姿がありました。
作業員の方に聞くと、なんと、フグの看板の撤去作業だそうです。
一時的なことか、完全撤去か、詳細は解らないと、おっしゃってました。
この日にフグの看板を撤去するなんて、全く知りませんでしたので、本当に驚きました。
フグの看板は、かなりの重量があり、時間をかけて、少しずつ降ろしていく作業が続きました。
平日の深夜でもあり、一般の通行人も疎らで、人集りはありませんでした。
それに、報道関係者の姿もなく、シークレットでの撤去作業に感じました。
取り急ぎ、写真だけでも撮ってもらえたらと思い、知り合いで、お世話になっている新聞記者の方に連絡し、急遽、駆けつけてくれました。
ワイヤーを切断したら、フグの看板を降す作業も早くなったようで、下にあるトラックの荷台まで、あと少しになってきました。
遂に、フグの看板はトラックの荷台に乗せられました。
作業が完了したのは、午前1時前だったと思います。
すでに通天閣のライトアップは消されています。
フグの看板の無い新世界の風景が現実となりました。
撤去作業のあと、『づぼらや』の表には、写真のように、閉店のお知らせと御礼が表示されました。
新世界に生まれて57年、毎日のように、づぼらやのフグの看板を見ながら過ごしてきました。
『ほな!さいなら』という言葉で締めくくられてますが、『ほな!さいなら』て言われても、寂しすぎるのが正直な気持ちです。
おそらく、新聞などで、今後、フグの看板がどのようになるのか、詳しく報道されると思いますが、偶然にもフグの看板の撤去作業を見ることができ、私にとって見納めにもなりました。
そして、撤去作業の様子は、私にとって、思い出として残るでしょう。
今年4月〜5月、新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が発令された時期があり、解除された後も、づぼらやが営業再開することはありませんでした。
大阪名物のひとつにもなっている、づぼらやのフグの看板の撤去作業に、もし多く人が集まり、多くの報道関係者が取材に押し寄せたら、まさに一大イベントであり、大変な状況になっていたかもしれません。
撤去作業が、ほとんど人が見ていない状況で行われたのも、仕方がないことかもしれませんね。
どちらにせよ、フグの看板の行方は、これから先、まだまだ気になる状況が続いていきそうです。
★Twitter@shinsekaizyoho
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