地下鉄堺筋線『恵美須町駅』3番出口から徒歩スグ、新世界市場があります。
新世界市場は、105年ほどの歴史があり、今から20年ほど前までは、多くのお客さんで賑わってました。
新世界や周辺地域の飲食店は、新世界市場から食材を仕入れ、八百屋さんや米屋さん、肉屋さん、魚屋さんなど、配達に走ってました。
お店では、威勢の良い声を出して食材を売る、そんな光景がありました。
当時、毎週水曜日は特価日になっていて、その日は特に多くのお客さんが行き来してました。
年末などは大忙しで、店主さんの子供達もお手伝いするぐらい、『猫の手も借りたい』という状況でした。
今のように、コンビニなどが無い時代ですから、年末に食材を買っておかないと、正月を迎えることができないという時代でした。
しかし、現在はシャッターが閉まったままの店舗が増え、いわゆるシャッター街になっています。
観光客に新世界市場の場所を教えても、なかな見つけてもらえない、そんな話を聞くと、寂しい気持ちになります。
そんな状況の新世界市場ですが、長い間、商売を続けてきた商店もあります。
新世界市場の北入口、『澤野工房』があります。
昔ながらの履物を販売し、その奥で、ジャズ喉CD販売をしています。
澤野工房は、ジャズレーベルとして、かなり有名です。
また、『肉のさかもと』では、ビフカツサンド、通天閣コロッケが名物です。
老舗のひとつ、『お茶の大北軒』は多くのファンがついてる人気店です。
ヒョウ柄の専門店『なにわ小町』は、テレビでもお馴染みです。
『ミヤウヤ』という荒物屋さんがあります。
『荒物屋』という言葉は、今ではあまり使われなくなりましたが、ほうき・ちり取り・ざるなど、簡単なつくりの家庭用品、台所用品を販売するお店のことです。
今は、大型ホームセンターが主流になってますが、街に一軒、近所に荒物屋さんがあるのは便利ですね。
お漬物『山田屋』、私は子供の頃から、ここのお漬物を食べて育ちました。
山田屋さんは、インスタグラムもされていますので、是非、覗いてみてください。
本来なら、本日8月1日より、新世界市場ではWマーケットが再スタートするはずでしたが、新型コロナウィルスの感染が再び拡大している中、再延期が決定しました。
しかし、新世界市場と共に歴史を歩んできたお店も多く、皆さん、頑張っておられます。
昭和の風情が残る新世界市場に、是非、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
★Twitter@shinsekaizyoho
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