昨日、ショッキングなニュースが入ってきました。
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が出され、「新世界」にある老舗ふぐ料理店「づぼらや」は、4月8日から臨時休業していました。
すでに、ニュースなどでご存知の方が多いと思いますが、6月15日より営業再開を目指していたそうですが、運営会社は新世界と道頓堀の2店舗を9月に閉店することを決めたそうです。
創業1920年、新世界と共に100年の歴史を歩んできた「づぼらや」は老舗のフグ料理店で、フグの大提灯が有名で、新世界の名物的な存在でした。
『づぼらや』が閉店することが決まり、雨の中、新世界には多くの報道陣が来られてました。
『づぼらや』閉店について、通行人にインタビューしている光景もありました。
私が子供の頃、祖父に連れられて『づぼらや』に行ったものです。
当時、新世界の名物といえは、串かつではなく、『づぼらや』のフグと言われてました。
忘年会や新年会のシーズンは、『づぼらや』には多人数の予約があり、多くのお客さんで賑わってました。
しかし、この数年、私が『づぼらや』に行ったときは、日本人のお客さんより、中国人などの外国人観光客が多かったように思います。
生まれた時から、当たり前のように『づぼらや』があり、フグの提灯を見ながら大人になった地元の人にとって、『づぼらや』が閉店するというニュースは、大きなショックだったようです。
私にとっても約半世紀の思い出が詰まっています。
新型コロナウィルス感染拡大によって、無常にも様々な文化や歴史、思い出までもが奪われてしまうことになり、悔しい気持ちでいっぱいです。
新世界市場にある弁当屋さんは、『づぼらや』の事務所の人達がいつも弁当を買いに来てくれていて、先週ぐらいから、また買いに来てくれるようになったので、いよいよ営業再開しはるんやろなぁ〜と、楽しみにしてたのに、閉店することになったとはびっくりで、本当に寂しいことですと、おっしゃってました。
すでに地元の人達からは、新世界の象徴でもあるフグの大提灯だけは残してほしいという声が上がっています。
時代の移り変わりという言葉では片付けられないものを感じます。
せめて、フグの大提灯だけでも、変わらぬものであってほしいと、切に願いたいです。
★Twitter@shinsekaizyoho
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