新型コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が全国に出される中、新世界でも多くの店舗が臨時休業しています。
昭和25年にオープンした「新世界国際劇場」も臨時休業になっています。
新世界国際劇場は、週替わりで洋画を3本立て上映する二番館として知られ、「映画絵アーチスト」の八条祥治さんが手がける上映作の絵看板は新世界名物にもなっています。
『要請で あえなく休館 悲しいぜ!!再会するまでしばし待て!!』
という文字が掲示されています。
常連さんへの熱い気持ち、そして、一抹の悔しさが伝わってきます。
臨時休業中の新世界国際劇場が、先日、Yahooニュースで紹介されてました。
Yahooニュースの記事より一部抜粋します。
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新世界国際劇場は、新型コロナウイルスの影響により4月8日から当面休業。
そこで冨岡和彦支配人は、「この期間に何かやろう」と架空映画の絵看板の制作を発案。14日に打ち合わせをして、21日に絵看板の掛けだしをおこなったという。
企画から完成までかなり早いスピード感に思えるが、冨岡支配人は「毎週の絵看板制作と変わらないです。これをずっとやってきていますから。手描きの看板だから、こういうことは自由にできますね」と涼しい声色。
ちなみに架空映画のタイトルは『フェイクニュース 暴力報道2020』『決断 戒厳の長き夜』『コロナマン 最凶ダークヒーロー爆誕』と、どれも意味深なもの。
その真意について尋ねると、「タイトルは思いつきです。まあ、いろんな情報がニュースで入ってくるので、こういうタイトルはどうかなという感じ。
深い意味を話しちゃうのは野暮なんで内緒にしときますわ。どういう内容の映画か想像してください」と笑いながら答えてくれた。
ユーモアたっぷりの架空映画の絵看板。掲出した理由は、映画館が休業することによる看板職人の廃業危機を救うこと、そして劇場の士気をあげることだ。
「世の中が暗いので遊び心を出したかった。このやり方はうちしかできないけど、一方で映画館全体としては、こういう現状であっても毎日、劇場内を掃除したり、いつでも興行を再開できるようにしておくこと。
希望を持って日々を過ごすことが大切。映画の仕事にかかわらず、何もしなかったら萎えてしまうのは当たり前。何か、自分なりにできることを探して仕事をするべきだと思います」と冨岡支配人は語る。
今後も、架空映画の絵看板の制作案はあるそうだが、「ネタを明かすとおもしろくないから秘密です。ただ、こう見えてもタイトルのバランスを考えてやっているんですよ(笑)。
ひとつがアクションだったら、あとはサバイバルと人間ドラマの3本立てにしようとか。次はもっとバラエティに富んだジャンルの絵看板をやりたいですね」と声を弾ませた。
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この状況の中での映画館としての危機意識、何もしなければ、萎えてしまうだけ。
世の中が暗いので、遊び心が詰まった架空の映画の看板絵を描く。
希望を持って、日々を過ごすことが大事。
記事を読んで、勉強させられることがたくさんありました。
街の活性化への礎は、多くの人が集まるイベントをすることだけではなく、その店舗でしかできないこと、自分なりにできることを探して行動することから生まれます。
新世界国際劇場の絵看板と記事を見て、地元の店舗の底力を感じました。
ひとつひとつの絵看板、ユーモアたっぷり、なかなか深い内容ですね。
★Twitter@shinsekaizyoho
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