通天閣の真下から上を見上げると、見事な天井画があります。
ほとんどの観光客は、なぜ、天井画が描かれているのか、知らないと思います。
天井画すら目に入らずに、通天閣の下を通り過ぎる人もおられるでしょう。
明治45年(1912年)、第5回内国勧業博覧会の跡地の西半分に開業した『新世界ルナパーク』の中心に初代通天閣が建てられました。
初代通天閣のエントランス大天井には「中山太陽堂」がクジャクや季節の花々を配した華やかな天井画を広告掲出していました。
現在の通天閣は、2代目になりますが、平成27年、通天閣は免震対策工事が完成し、同時に初代通天閣に掲出されていた天井画の復刻作業を行い、広告掲載主「クラブコスメチックス(当時は中山太陽堂)が天井画を寄贈しました。
72年ぶりによみがえった天井画には、色鮮やかな花園に3羽のクジャクが遊ぶ様子が描かれています。
天井画は地上約12メートルの位置にあり、8角形で縦・横約17メートル。
日没から午後11時までライトアップされています。
さて、春日通り商店街は、通天閣から北へ延びています。
夜になると、オレンジ色の街路灯が並び、昭和の下町風情を感じます。
その春日通り商店街に、「BABY」というジャズバーがあります。
「BABY」は、通天閣のたもとで、半世紀以上続く会員制の老舗バ-です。
私も数回、行ったことがありますが、ジャズが流れる店内に、真空管を使ったアンプ、いつでも蝶ネクタイにベスト姿のマスタ-がおられます。
落ち着いた空間、まさに大人という言葉が当てはまるでしょう。
1955年にオ-プンして以来、街の変貌、時代の移り変わりを見つめてきました。
お客さんには地元商店主さんや芸能関係者も多く、お忍びで来店する有名人もおられるとか。
BAR「BABY」は会員制なので、一般のお客さんはお断りする場合があるそうです。
初めての方は、行ったことがある方と一緒に、または地元商店主さんと一緒にお越し下さい。
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