けっこう分厚い冊子で、表紙には「タイムマシン 恵美号」と書かれてました。
うちの家の古い本棚から、下の写真のような冊子を見つけました。
父が存命のとき、恵美小学校からもらってきたもので、それきり本棚にしまいこんでいたようです。
恵美小学校は、大阪市浪速区の南東部にあった校区の小学校で、生徒数の減少により、2017年3月に閉校し、現在は合併して別の場所に校区の小学校が存在します。
冊子の最後のページを見ると、恵美小学校は、1873年(明治6年)に誕生したようです。
文章から解ることは、この冊子は、2004年に作られたものだと思います。
地元の知り合いに、この冊子のことを聞いても知らなかったので、どのような経緯で発行されたのか不明な部分がありますが、当時の先生方が、恵美小学校の児童に向けて、地元の歴史や文化を知ってもらうために、解りやすい表現で書かれたように思われます。
冊子の中にあるマップを見ると、恵美小学校がどのあたりにあったか解ると思います。
「タイムマシン 恵美号」の内容を一部ですが紹介しましょう。
毎年1月9日〜11日まで今宮戎神社で行われる十日戎(通称 えべっさん)についての記載もあります。
えべっさんは海の神様、大昔は今宮戎神社の近くまで海だったようです。
通天閣や新世界について、雑学や歴史を紹介しています。
阪堺電車 恵美須町駅と堺方面を結ぶ路面電車は、通称 チンチン電車と呼ばれ、親しまれています。
出発するときのベルの音が「チンチン」と鳴ることから、チンチン電車と言われるようになったようです。
昔、ジャンジャン横丁にあった娯楽のひとつ、Zゲームも紹介されてます。
恵美小学校が閉校した現在、この冊子は以前よりも貴重なものになっているかもしれませんね。
冊子に目を通してみて、児童に対して、地域に対して、恵美小学校の先生方の熱意を感じます。
紹介した内容は、冊子のごく一部ですが、子供達がクイズ形式になっていたり、子供達が興味を持って読めるように工夫された素晴らしい冊子です。
新世界には、恵美小学校を卒業した人も多く、地域にとっても貴重な資料になるでしょう。
これからも「タイムマシン 恵美号」を大切に保存していきたいと思います。
★Twitter@shinsekaizyoho
「愉快・痛快・新世界情報」では、新世界のイベント情報や最新情報を発信しています。
※;当blog掲載の写真・動画等、無断での複写(コピー)及び、コンテンツの転載転出を禁じます。