10月になって、少しずつ秋の気配を感じる今日この頃。
「食欲の秋」と言われるように、この季節、ちょっと贅沢に、美味しいもんを食べたい気分になります。
新世界の名物と言えば、誰もが「串かつ」をイメージするでしょう。
しかし、私が子供の頃、八重勝、てんぐ、だるま、やっこ、その他、いくつもの老舗の串かつ屋さんはありましたが、新世界の名物は串かつというイメージは小さかったように思います。
当時、新世界の名物と言えば、「づぼらや」のフグでしょう。
涼しくなる季節、づぼらやの「てっちり」がオススメです。
「てっちり」の語源は、フグは強烈な毒をもっており、それに”あたると死んでしまう”ことから、「鉄砲」と呼ばれていました。
また、昆布だしや熱湯で煮ながらポン酢や醤油に薬味を加えて食べる鍋のことを「ちり」といい、「鉄砲のチリ」から、「てっちり」になったといわれています。
同様に、フグ(鉄砲)の刺身を「てっさ」といいます。
てっちりを食べ終わったら、店員さんが、フグのだしが残った鍋で、雑炊を作ってくれます。
これも格別の美味しさです。
子供の頃は、祖父に連れて行ってもらったり、親父に連れて行ってもらったり、づぼらやの「てっちり」には、数々の思い出が詰まっています。
時代は変わっても、づぼらやの「てっちり」は、私にとって、いつまでも新世界名物のひとつです。
食欲の秋は、是非、づぼらやで「てっちり」を御賞味ください。
★Twitter@shinsekaizyoho
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