他の地域と同様に、新世界にも様々な地域団体があります。
新世界町会連合会、新世界連合振興町会、新世界地域活動協議会、新世界防犯、それに、新世界には数々の商店会があり、新世界の活性化に向けた活動をメインにする青年部的な存在である新世界援隊など、活動目的によって、多くの団体が構成されてます。
地元の人でも、全ての団体を把握している人は少なく、把握するのには年数が必要でしょう。
ところで、その中のひとつ、新世界にも敬老会があります。
正式名称は、新世界恵友会といいます。
先日、「新世界老人憩いの家」で、新世界恵友会による敬老祝典が行われました。
地元のお年寄りの皆さんが集まり、お弁当を食べたり、福引きがあったり、カラオケがあったり、毎年恒例の行事になっています。
実は、私も式典に出席し、壇上で挨拶をすることになりました。
私の親世代の人達の前で挨拶をするので、半端ない緊張でした。
挨拶のあと、敬老祝典に出席されていたお年寄りの方と少し話をする機会がありました。
その人は、ジャンジャン横丁で飲食店をされていて、今は隠居されてるようです。
その人から、「昔、あんたとこ、うちのすぐ近くでお寿司屋さんをしてたんやで。淡路屋という屋号やった。知ってたか?」と聞かれました。
私の祖父が若い頃、戦後の頃の話ですが、お寿司屋さんをしていたことは聞いたことがありましたが、その店がジャンジャン横丁あったことは初めて知りました。
淡路屋という屋号は、祖父が淡路島の生まれで、昭和初期に新世界に出てきてお店を始めたところから名付けられたと思います。
新世界の歴史は古く、地元出身といっても、私のような50歳代の人が知っている歴史は、まだまだ浅いもんです。
今回、教えてもらったことは、私の祖父のお寿司屋さんの話でしたが、70歳代、80歳代の人が知っている新世界の歴史は、今となっては、その人しか知らない貴重なものになってます。
現在では、SNSなどを使い、個人で気軽に情報発信できる時代になってきましたが、当時は、パソコンやスマホもなく、昔の写真も少なくなっています。
生前、私の父は「おれは初代通天閣に上ったことがある」と言ってましたが、もっとその話を聞いておけばよかったと思いますが、今となっては、聞くことができません。
地域には、歴史があり、現在があり、未来に繋がっていきます。
地域の特徴や性質を知る上で、歴史を知ることは大事なことでしょう。
敬老祝典に参加してみて、長年の間、新世界に住み、お店をされてきた人から、多くの歴史や体験を語り継いでいくことの大切さを感じました。
新世界恵友会の皆さんは、戦前〜戦後〜高度経済成長期〜バブル期、大きな変動を繰り返した時代の中、新世界を支えてこられ、今の新世界の礎を作った世代の方々です。
最後になりましたが、ブログを通じて、敬意と感謝を伝えたいと思います。
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