毎週日曜日、新世界市場ではWマーケットが開催されています。
「Wマーケット(WEEKEND PRICELESS MARKET)」は、日本では珍しい「値札のないマーケット」で、テレビでも度々紹介された話題のフリーマーケットです。
各商品の値段はお店の人との交渉により決定するなど、市場の「セリ」のような感覚で買い物が楽しめます。
新世界市場はシャッターが閉まったままの店舗が増えてますが、Wマーケットの出店は、閉まったままのシャッターの前を有効利用しています。
cafe・雑貨・古着・インテリア、ちょっぴりサブカル系まで、多種多様なポップアップストアが週替わりで出店しています。
最近では飲食の出店もあり、ますます賑わいのあるイベントになってきてるように感じます。
そして、Wマーケットの継続によって、シャッターが閉まったままの状態を脱却し、賑わいのある新世界市場へ復活させていくという大きな目標があります。
ところで、2月中旬から3月末にかけて、学生旅行シーズンでもあり、新世界は、土・日曜日を中心に多くの観光客で賑わっています。
Wマーケットの主催者の方に話を聞いてみたら、新世界の状況と同じく、2月中旬のWマーケットからは、入場者数も増え、特に若い世代のグループが目立つようになったそうです。
新世界市場にある既存店舗のひとつ、「ミヤウラ」さんは、業務用の調理器具から生活・調理用品、 また、荒物・金物等、様々なアイテムを販売しています。
ご主人の宮浦さんは、現在、新世界市場の会長を務めていて、Wマーケットを受け入れた経緯について、「新世界市場が衰退の一途の現状のなか、何でもいいから試してみたいという思いがありました。自力では限界があるので、Wマーケットの開催はありがたいです。」とおっしゃってました。
また、この前のWマーケットの際、「ミヤウラ」さんの店舗の前に、このような玩具が置いてあり、子供達が玩具で楽しんでました。
これは、Wマーケットの来場者の皆さんに、少しでも楽しんでもらえる空間を作ろうと、NHK教育テレビの番組「ピタゴラスイッチ」を参考に、宮浦さんご夫妻が手作りした玩具です。
遊び方は下の動画をご覧ください。
このように、Wマーケットがもたらす効果は、新世界市場の既存店舗の皆さんの気持ちも少しずつ前向きに、発展的になってきているように思います。
昨年春から毎週日曜日に開催しているWマーケットを観ていて、100年以上の歴史ある新世界市場の中に、何か新しい意識と行動が生まれてきたようにも感じます。
ほんの小さな手作り玩具が持つ意味は、商店主さんの「意識」と「行動」の表れであり、街の活性化を考える上で、基礎となる部分でしょう。
これからのWマーケットの展開、新世界市場の再興を期待しています。
次回のWマーケットは、3月3日(日)に開催です。
★Twitter@shinsekaizyoho
「愉快・痛快・新世界情報」では、新世界のイベント情報や最新情報を発信しています。
★当blog掲載の写真・動画等、無断での複写(コピー)及び、コンテンツの転載転出を禁じます。