先日、「ココモよってぇ屋 新世界店」で「夫婦善哉」(めおとぜんざい)という商品を見つけました。
若い世代の人に読んでもらったら「めおとぜんざい」と読めなかったので、あえてフリガナを付けました。
最近、昨年末に新しく入荷したそうです。
夫婦善哉という商品名に、私は懐かしさを感じました。
ココモよってぇ屋の店長さんは、夫婦善哉という言葉を初めて聞いたそうで、商品を取り扱うようになってから、夫婦善哉について勉強したそうです。
世代の違いですね。
夫婦やカップルで食べると円満になれると言われる「夫婦善哉」は、大阪で130年以上愛されている縁起物です。
一人前を夫婦に見立てて二腕に分けて出されるぜんざいのお店で、これは男女が二人仲良く幸せで円満であることを表しているそうです。
織田作之助の代表作でも知られる小説「夫婦善哉」は、そのタイトルともなったお店が道頓堀すぐそばの法善寺横丁にある『夫婦善哉』さんです。
「夫婦善哉」は映画として、1955年に公開されました。
大阪出身の方なら、思い出の場所のひとつに残っている人もおられるかもしれませんね。
私が若い頃、今の嫁さんと付き合っていた頃、法善寺横丁にある「夫婦善哉」で、ぜんざい食べて、水掛け不動さんに恋愛成就をお願いしたことがありました。
気付けば、結婚して30年になりました。
自営業で共に働き、知らず知らずに、年月が経っていたことに少し驚いた今年のお正月でした。
そんなことが走馬灯にようによみがえり、ココモよってぇ屋で「夫婦善哉」を購入しました。
大阪のお土産物は、ジョークやおもしろさを感じるユニークな商品名が目立ちますが、「夫婦善哉」は大阪の文化のひとつであり、大阪人の思い出が詰まった商品に感じます。