新世界の街を優雅に泳いでいる新世界の名物的な魚は何でしょうか?
答えは、フグ。
づぼらや 新世界本店に掲げられているフグの大提灯は、新世界の名物的な存在です。
以前、ある旅行雑誌に書いてありましたが、フグの看板の大きさは、2t車の荷台からはみ出るほど。
重さは 10人がかりでないと担げない。
誕生は昭和32年に新世界本店に掲げられたと記載されてます。
ちなみに、今年9月、新世界にも台風21号による被害がありましたが、づぼらやのフグの提灯は落ちずに無事でした。
ところで最近、肌寒くなってきましたね。
寒くなると、食べたくなる物があるんです。
「づぼらや」の「てっちり」です。
ちょっと値段も高いので、一年に一回ぐらいしか食べれませんが。
フグのちり鍋を「てっちり」、フグの刺身を「てっさ」といいますが、何故、「てっちり」や「てっさ」 と言われるようになったのでしょうか?
フグの毒はあたると死ぬことから、フグのことを「鉄砲」と呼ばれていました。
そこから、鉄砲のちり鍋のことを「てっちり」、鉄砲の刺身を「てっさ」と呼ぶようになったそうです。
ちなみに、フグの毒のことを「テトロドトキシン」といいますが、調理師試験ではよく出題されます。
もちろん、づぼらやでは、フグの調理師免許を持った方が、きっちり調理するので、毒にあたる心配はありません。
現在、新世界の名物といえば「串かつ」になると思いますが、私が若い頃、新世界の名物といえば「フグ」と言われてました。
もちろん、老舗の串かつ屋さんはありましたが、フグのイメージの方が大きかったように思います。
子供の頃、「づぼらや」で、てっちりを食べることは、ちょっとした贅沢であり、ご褒美でした。
忘年会シーズンには、団体のお客さんが「づぼらや」に入っていく光景をよく見ました。
昨年の冬、づぼらやに「てっちり」を食べに行きましたが、店内は、中国人を中心に外国人観光客の姿が目立ち、新世界への来訪者の変化、時代の流れを感じます。
今年の冬も自分へのご褒美に、「づぼらや」のてっちりを楽しみにしたいと思います。
★Twitter@shinsekaizyoho
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