先日、『新世界の隠れたおもしろさ☆何故、こんな所にこんな物があるの?』というタイトルでブログを書きましたが、今日は連載で書きたいと思います。
通天閣のすぐ下、スギ薬局の道路には車が停まっていることがよくあります。
駐車している車の向こうに、ひとつの石が設置されています。
この石の名は『残念石』といいます。
その昔、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉の号令で、大坂城の築城のため多くの石が小豆島から切り出されました。
しかし、一部の石は大坂に運ばれず、そのまま小豆島に残されました。
大坂城の石垣に使われず、小豆島に残されたことから『残念石』と名付けられました。
数年前、浪速区が小豆島から、その石を譲り受け、新世界の中で設置する場所を検討した結果、通天閣のスグ下、スギ薬局の前に残念石を設置することになりました。
新世界の中で、この場所に設置するようになった理由は、法律上の問題で、道路上への設置は無理で、植え込みの中ならOKだったようです。
道路、植え込み花壇、それぞれ行政的な管轄が違うようで、何かを設置する際は、ややこしい手続きなどがあるようです。
それに、残念石についての説明版も、スギ薬局に向いた方向(歩道に向けて)に設置しなければならなかったようです。
しかし、あまりにも目立たないので、2009年頃、新世界援隊のメンバーによって、大きく「残念石」と表示しました。
新世界の写真スポットになればと思いましたが、立地的に、車の往来や駐車などで、なかなか残念石が目立つようになりません。
せっかく、小豆島から新世界に来た残念石ですが、ここでも残念な結果になっていました。
説明版には、「大願成就の石」と書かれてあり、この石を大事にしたら願いが叶うかもしれませんね。
是非、新世界に設置されている残念石を探してみてください。
ちなみに「残念石」をネット検索してみると、新世界だけに設置されているわけではないようです。
もともと大坂城の築城のために切り出された石が、何らかの理由で使われなくなり、様々な場所に存在する、歴史ロマンを感じますね。
★Twitter@shinsekaizyoho
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