南海電車「今宮戎駅」から徒歩5分、今宮戎神社の近くに廣田神社があります。
廣田神社の夏祭りの一環で、新世界夏祭りとして新世界でもだんじりや神輿が巡行します。
廣田神社の夏祭りの一環での神輿・だんじり巡行は、新世界だけでなく、日本橋地域、恵美地域、それに西成区の地域でも行われ、かなり広いエリアで行われているようです。
新世界での巡行は、おそらく私が生まれる前から続き、新世界の夏の恒例行事でもあります。
廣田神社の夏祭りは、7月22日、23日の2日間で、ふつうなら22日に巡行をすることなってましたが、今年7月22日は日曜日にあたり、新世界は多くの観光客で賑わいます。
人が多すぎて、だんじりや神輿の巡行に支障をきたす恐れがあり、安全面を考えて、新世界地域は平日である23日(月)に巡行することになりました。
日程が決まり、いよいよ新世界夏祭りの準備を始める時期になりました。
だんじり・神輿巡行を行うためには、だんじりや神輿の設営作業もあり、それらのスケジュールを組んだり、子供達による「だんじり太鼓」の打ち手の募集や練習の日程を決めていきます。
今年もギャル神輿の参加者を募ります。
ところで、私が子供の頃、新世界夏祭りには多くの子供達や町会の人達が集まり、盛大な巡行が行われてました。
しかし、少子化の影響、商店主の高齢化などにより、伝統ある新世界夏祭りは衰退の一途を辿ってました。
ひと昔前、だんじりが巡行しても、商店の人からは「今年、だんじり周ってた?」と言われたこともありました。
伝統ある新世界夏祭りをこれからも継続していくには、時として改革も必要であり、常に発展していく心構えが必要でしょう。
何事でも「今まで通り」を繰り返すことは、「衰退」を意味します。
そこで、今から10年程前から、地元の人だけでなく、外部からも多くの参加者を募り、巡行を盛り上げていくようになりました。
今では、約200人の行列ができるぐらいの巡行になっています。
巡行が盛大になれば、地元商店主さんらの関心も高くなり、最近では若い世代の地元商店主さんらの参加が増えています。
地元の人達が新世界夏祭りに参加する意欲が高まってきたことを実感するようになりました。
新世界夏祭りを後世にまで残すため、まずは今年の巡行を昨年以上に盛り上げていきたいと思います。
【2018年 新世界夏祭り だんじり・神輿巡行】