先日、通天閣のすぐ下にある残念石について紹介しましたが、新世界にはいくつかの名所などがあります。
しかし、観光客のほとんどの方は、それらの名所に気付かなかったり、また、なぜ新世界にこれらの名所があるのか知らない方がほとんどでしょう。
文章が主体のブログで、新世界の情報発信をする以上、それらが設置された経緯や背景なども紹介していきたいと思います。
さて、通天閣のすぐ下に、将棋の王将を模った記念碑があります。
阪田三吉は大阪・堺市で、1870(明治3)年に生まれ、通天閣が立つ新世界に近い場所で暮らしていたと伝えられています。
1955(昭和30)年には日本将棋連盟から棋道最高の名人位「王将」の称号が贈られました。
王将碑は、1969(昭和44)年10月に阪田三吉の偉業をたたえる目的で建てられました。
建立した当時は、新世界の5カ所ほどに将棋センターがあり、通天閣地下にも1976(昭和51)年に通天閣囲碁将棋センターが開設されましたが、現在、新世界にある将棋センターはジャンジャン横丁の「三桂クラブ」1軒になりました。
若い世代の観光客は、阪田三吉という名前を知らない人が増えています。
これも時代の流れですね。
庶民が集う将棋センターは少なくなってきてますが、藤井聡太さんの活躍で、世間では将棋ブームが巻き起こっています。
「通天閣下の王将碑前」として、待ち合わせ場所にも便利で、先日も多くの観光客が集ってました。
年々、新世界の町並みは変わり、若い世代の価値観に新世界が染まり行く中、新世界に根付いてきた文化をこれからも継承していくことも重要であり、王将碑は人情の街『新世界』のシンボルであることはこれからも変わらないでしょう。
王将碑が、若い世代の方々を含め多くの方に親しんでもらえるような名所になってほしいと願っています。
★Twitter@shinsekaizyoho
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