1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災、2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災、テレビや新聞では、地震についての特番や記事をよく見ます。
私にとっても、毎年、冬になると思い出すことです。
南海トラフや上町断層などによる大地震が、いつか起こり得ると言われ、大阪に住む私達にとっても他人事ではありません。
全国から、海外から多くの観光客が訪れる通天閣も地震対策は不可欠になっていました。
専門家による耐震計測によると、巨大地震の発生で鉄骨が変形する恐れがあることが判明し、通天閣は免震改修工事を行い、2015年に完成しました。
今回の工事では、4本の支柱を切断して免震ゴムを組み入れ、鉄骨梁で補強。
震度7クラスの直下型地震にも耐えられるそうです。
総工費は約6億円。
工事を請け負った竹中工務店によると、「全て調べられないので世界初とは言えないが、展望タワーでは世界でも類を見ない免震改修工事」だそうです。
また、2階までの円形エレベ-タ-がある補助塔と通天閣のタワ-とでは地震の際の揺れ方が違い、その結果、連結部分に亀裂が入ったり、落下したりする恐れがあったようです。
このように、連結部分の免震に対して、大きな課題があったそうです。
免震改修工事では、補助塔と通天閣の本体タワ-の縁を切ることで、地震のエネルギ-が集まることを避けました。
そして、補助塔と本体タワ-の連結部分を、電車の車両の連結部分の構造を組み込むことにして課題を乗り越えることができたそうです。
通天閣は大阪のシンボルタワーであり、タワー内では、地下フロアから展望台まで楽しさがいっぱい、大阪らしいおもしろさが詰まった空間になってますが、是非、免震構造にも着目しながら通天閣をお楽しみください。
★Twitter@shinsekaizyoho
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