スパワールドの階段上ピロティから新世界を眺めると、この日も多くの観光客が新世界に訪れているのが解ります。
十数年前の街並みとは随分、変わったのが解ります。
振り返ってみると、この半世紀、新世界には様々な文化や名物があり、栄枯盛衰を繰り返してきました。
ガラが悪い、怖いというイメージが強かった新世界は、「若い女の子が行ったらあかん」と言われたこともありました。
実際は、そこまで雰囲気が悪い街ではなかったと思いますが、世間のイメージというものは怖いもんです。
今では大阪を代表する街になり、若い世代の来訪者が増え、街の雰囲気も様変わりしました。
行政による再開発によって、街が変わったのではなく、地元の各店舗の頑張りが、今の新世界を作り上げています。
ところで先日、新世界の、ある店舗のDさんが挨拶に来られました。
話によると、今年いっぱいで、お店を退職するそうです。
Dさんは10年以上、勤めておられたようで、新世界のイベントなど、様々な面で協力していただき、特に新世界100周年を迎えるにあたり、私達と共に頑張っていただいた方でした。
新世界が大きく変わってきた10年間を共に過ごしてきた方でもあります。
いろんな思い出がよみがえり、懐かしくもあり、寂しい気持ちにもなります。
戦前、戦後からお店をされている方、この数年で新世界にお店を出された方、また、その店や施設で働く社員さんなど、新世界には様々な職場で、様々な人が働き、過ごしておられます。
しかし、新世界から他の地域に移られる方も多く、変わりゆくのは街だけではなく、人と人の繋がりも変わっていくものです。
新たに新世界に入って来られる人もあれば、去っていく人もいます。
今、新世界でお店をされている方はもちろんですが、これまで新世界に携わった多くの人々の営みがあってこそ、今の新世界が存在します。
今の新世界は、多くの人達が努力した積み重ねの結果とも言えるでしょう。
これから新世界がどのような街に変わっていっても、忘れてはいけないことだと思います。
最後になりましたが、新世界の活性化に向けた活動に協力していただいたDさんに、ブログを通じてお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうごさいました。
働く場所が変わっても、Dさんと新世界との繋がりは、これからも変わらずにあってほしいと思います。
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