先日も掲載しましたが、7月21日、新世界夏祭り「だんじり・神輿巡行」が行われました。
今回、地元スタッフの浴衣が新しいデザインに変わりました。
読売新聞(大阪版)でも紹介されましたが、新世界の賑わいをイメージした躍動感あるデザインに仕上がっています。
地元スタッフの中には、数十年の間、新世界夏祭りに着ていた浴衣に愛着を持たれていた方もおられました。
そんなわけで、浴衣を新調することが決まった時、どれぐらいの人が新しいデザインの浴衣を着て巡行に参加するのか、私も予想できませんでした。
それに、浴衣が仕上がって着たのが、祭りの10日程前で、地元スタッフの方々に情報が行き渡るのかも心配でした。
しかし、巡行当日、ほぼ全員が新しい浴衣を着て参加しました。
巡行を見ていた商店の方からは、いいデザインの浴衣ですね、と好評でした。
また、ある串かつ屋さんの店長さんは、新しいデザインの浴衣を見て、「かっこいいですね〜、これを着て祭りに参加したいです」と言って、初めて巡行に参加し、20歳代の私の息子も新しい浴衣ができたのを機に初参加しました。
今回の夏祭りは、若手スタッフが増えたのもひとつの特徴だったと思います。
しかし、新しい取り組みに、全員が賛同することは無理なことで、中には昔からの浴衣の方が良かったと言う人もおられたようです。
☆下の写真は、昨年までの浴衣
いろいろ話を聞いてみると、昔からの浴衣が良かったと言う人は、比較的、高齢の方が多いようでした。
愛着のある従来の浴衣が無くなるのことに寂しさを感じる人がいるのも仕方ないことで、その気持ちも解ります。
浴衣のデザインに対しても、世代間で印象の違いがあるようです。
もちろん、高齢のスタッフの方も新しい浴衣で参加された方もたくさんおられました。
新しいデザインの浴衣を作ることになった理由は、地元スタッフが持っている昔からの浴衣が古くなり、傷みも目立つようになったこと。
浴衣を持っている人や持ってない人がいて、衣装の統一感が無くなりつつあったこと。
そして、伝統ある新世界夏祭りをこれからも継続し、発展させていくには、若き地元スタッフの参加が不可欠であり、若い世代の商店主に新世界夏祭りへの関心を持ってもらえるようにしていく必要があること。
若き地元スタッフが、あの浴衣を着て新世界夏祭りに参加したい、と思うようなステイタス性を積み上げていくことが、将来に向けての発展に繋がるでしょう。
60年以上も続く伝統ある新世界を続けていくには、守るべきことは守り、改革すべきは改革していくことが必要です。
新しいデザインの浴衣は、これからの新世界夏祭りを考える上で、大きな一歩になったかもしれませんね。
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