地下鉄動物園前駅1番出口を上がり、少し歩くと、JR環状線の高架の見えます。
そこには、新世界、ジャンジャン横丁、スパワールド、天王寺動物園などへの案内板が取り付けられています。
高架の反対側にも写真のような表示があります。
これらは、今から10年程前に、ジャンジャン横丁の商店主さんらによって取り付けられたものです。
その頃の新世界は、今のような大阪を代表する観光地というイメージはなく、ガラが悪い街というイメージが強かった時代でした。
地下鉄動物園前駅1番出口を上がっても通天閣が見えず、どちらに行けば新世界か解らない人が多く、初めて新世界に来られる人にも解りやすい道案内版を作ることになったそうです。
その中の一枚に、『徒歩5分(但し健脚の方)JR天王寺駅』と書かれた表示があります。
ジャンジャン横丁の商店主さんらしい、ユニークな道案内版ですね。
約10年前、新世界の活性化への動きは、ジャンジャン横丁の若手商店主さんらによって始められ、これらの道案内版もその動きのひとつであり、今では当たり前のように設置されています。
当時の新世界は、労働者を含む常連さんが中心の街であり、庶民の遊び場でもありました。
その時代の中で、初めて新世界に訪れる観光客の目線に立って、案内版の必要性に気付き、実現したことは、今となっては大きな意味があります。
この案内版を見るたびに、地元の人達が街の活性化に向けて立ち上がった当時を思い出し、地元のエネルギーを感じます。
どこにでもあるような、ふつうの案内板ですが、ジャンジャン横丁の商店主さんらの熱い思いが詰まった作品でもあるんです。
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