ジャンジャン横丁は新世界の南東部に位置し、全長約180mの商店街です。アーケードはありますが、横幅は2.5mほどと非常に狭く、それがかえって活気を生み出してるようです。
串かつ屋、立ち飲み屋、ホルモン焼き、寿司屋、将棋に射的などの店が並び、新世界の中でも最もディープな街と言われるジャンジャン横丁、その中に、かなりディープなタバコ屋さんがあります。
その名も「大西煙草店」、店名はディープではありませんが、写真のように、あらゆる種類の雑貨類で囲まれたタバコ屋さんで、店主に「雑貨屋さんですか?」と尋ねると、「うちはタバコ屋です」と答えます(笑)
こんなお面も売ってます。
ひと昔、いや、ふた昔前に流行ったような小物など、これほど時代遅れな商品がひしめき合っているのは、逆に斬新と言えるでしょう。
ところで、大西煙草店でいちばんよく売れるタバコは何でしょうか?
答えは「わかば」というタバコで、金額も290円と安い。
それもダントツによく売れるそうです。
メンソールでもなく、メビウスでもなく、「わかば」が一番人気です。
よく売れるため、店主さんが座っているスグ後ろに「わかば」や「エコー」が置かれています。
先日、私が大西煙草店に立ち寄った時、お客さんが来られ、「ゴールデンバットひとつ」と言って買われました。
お客さんの歳の頃では60歳半ばぐらいだと思いますが、古き良き昭和を感じる光景を見て、懐かしさを感じました。
「建物内は原則禁煙」という世の中の動きがあるのを聞いて、時代の流れを感じる今日この頃ですが、懐かしいタバコの銘柄を見て、その時代を生き抜いた人々の息づかいが蘇ります。
わかば、ゴールデンバット、エコー、ハイライト、これらの銘柄は、まさに昭和文化のひとつにも思えてきます。
昭和の匂いを色濃く残す街、ジャンジャン横丁に、是非、立ち寄りください。
★Twitter@shinsekaizyoho
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