毎年12月末に 通天閣で行われている「干支」の引き継ぎ式は、大阪の年末行事として、テレビや新聞などで放送されます。
第1回目の「干支」の引き継ぎ式は、通天閣が再建された1956年(昭和31年)12月30日に行われました。
開業した昭和31年は申年でした。
申(猿)は問題なかったが、酉(鶏)は普通の鶏では面白くないということで、天然記念物に指定されている「高知の長尾鶏」、それもコンクールで日本一になった鶏で実施し、大成功をおさめました。
ちなみに、第1回目の立会者は、申(猿)=通天閣社長、酉(鶏)=天王寺動物園長でした。
これ以降、引き継ぎ式の立会者は、旧年の干支=通天閣社長、新年の干支=動物園の園長年のとで実施されることになりました。
写真は、1957年(昭和32年)の年末に、酉から戌へ行われた「干支の引き継ぎ式」です。
それ以降、「干支の引き継ぎ式」は、通天閣の恒例行事として行われ、テレビのニュース番組などで放送されるのを観ると、年の瀬を実感します。
ところで、今年も通天閣では「干支の引き継ぎ式」が行われます。
開催日時/12月27日(火) 午前10時より
場所/通天閣わくわくランド 地下イベントスペース スタジオ210
今年の干支の申(猿)から来年の干支である酉(トリ)が対面し、本物の動物同士でバトンタッチを行います。
動物同士のバトンタッチの際、双方が世相をテーマに対談したとして、この一年の反省と来年の抱負を語り合います。
今年は、通天閣猿回し劇場から3匹の猿、天王寺動物園より奇跡のニワトリと言われているニワトリ2匹が参加。
また、今回は特別に、来年1月大阪松竹座「壽初春大歌舞伎」で襲名披露される中村芝翫、中村橋之助、中村福之助、中村歌之助さんが参加され、代表して中村芝翫さんに、来年の口上を述べてもらうそうです。
「干支の引き継ぎ式」の時間帯は、通天閣の地下は、多くのマスコミ関係者でごった返し状態になっているかもしれませんね。
当日は、夕方のニュース番組や新聞の夕刊などで紹介さると思いますので、是非、ご覧ください。
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