通天閣本通商店街にある「ブンガカフェ」(スラウェシ・ビーンズ・ジャパン)では、インドネシアのトラジャ産コーヒー豆を自家焙煎し販売、及び、カフェとして営業しています。
ホットコーヒーやアイスコーヒーはもちろん、全てのコーヒーメニューは、トラジャ産コーヒー豆100%使用で、贅沢な味わいです。
ブンガカフェの営業は10年以上になりますが、最近は若い世代の観光客や女性、外国人観光客が増え、開店当時とはお客さんも変わりました。
時代の流れの早さを感じながらも、どんな商売でも言えますが、新たな客層を受け入れるための創意工夫が、ますます重要な時代になっています。
ところで、コーヒー焙煎豆は地方発送もしていて、定期的に注文していただくお客さんもおられます。
数年前、ある御夫婦が、大阪市立美術館で開催されていた二科展を観た帰りに、ブンガカフェに立ち寄られてコーヒーを楽しまれました。
すごく気に入っていただき、それをきっかけに、焙煎豆を定期的に、御夫婦の自宅に送るようになりました。
毎日、御夫婦の自宅でコーヒーを楽しまれていたそうですが、昨年、ご主人が亡くなられました。
御夫婦でコーヒーを楽しむことはできなくなりましたが、ご主人が気に入っていたブンガカフェのコーヒーを御夫婦の思い出のコーヒーとして、今も定期的に注文があります。
ご主人の好きなトラジャ産コーヒーの香りだけでも楽しんでもらおうと、焙煎豆を仏前にお供えされているそうです。
ブンガカフェのコーヒーの味が、御夫婦の素晴らしい思い出になっていたことを知り、嬉しく思うと同時に、こだわり続けてきたコーヒー屋の冥利に尽きます。
コーヒー豆ひとつにでも、こだわりを持ち続けることの素晴らしさを感じます。
ブンガカフェ(スラウェシ・ビーンズ・ジャパン)では、一期一会の気持ちを持ち、これからも多くの人の思い出に残るコーヒーを提供していきたいと思います。
★Twitter@shinsekaizyoho
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