ジャンジャン横丁にある千成珈琲店はミックスジュ-ス発祥のお店として知られています。
千成屋珈琲店の創業以前は果物屋だったそうです。
熟し過ぎてしまった果物を捨てるのはもったいないというわけで、店主さんは、それらをジュースにして販売することを思いつきます。
このフルーツジュースが大好評となったのが、珈琲店を開業するきっかけになったそうです。
千成屋珈琲店のミックスジュ-スは、氷も一緒にミキサ-していて、飲んだ時の感覚が絶妙。
また、あっさりした味わいで、本当に美味しいミックスジュ-スです。
新聞や観光雑誌、テレビなどでも紹介され、観光客に人気のお店になってました。
実は、昨年から店主さんが体調を崩されていて、しばらくの間、休業されてました。
地元の人達からは、営業再開を期待する声もあり、私も心配しておりました。
そんな中、毎日新聞(9月7日/朝刊)の社会面に、千成屋コーヒー店が廃業するという内容の記事が掲載されました。
廃業の話を聞いた時は、私もショックでした。
あのミックスジュースを飲めなくなるという気持ち、それに古くから営業してきたお店が閉店するという現実は寂しいものです。
本日をもって、千成屋コーヒー店は約70年の歴史に幕を降ろすことになり、昭和は文化がまたひとつ新世界から消えていくことになります。
多くの場合、「時代の流れ」という言葉で理由付けをされることがありますが、ミックスジュース発祥の店であり、ミックスジュース本来の美味しさを体験できる千成屋コーヒー店だけは、時代の流れに関係なく残ってほしかった。
新世界には、昭和の時代から営業している喫茶店が数多くありますが、どの喫茶店も千成屋コーヒー店と同じく個人経営のお店で、夫婦やご家族でお店を切り盛りされてます。
店主さんの高齢化、後継者不足など、新世界も他に商店街と同じ課題があることを感じる今日この頃です。
★Twitter@shinsekaizyoho
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