第5回内国勧業博覧会の跡地に、1912年7月3日、ルナパ-クという娯楽施設が開園しました。
ニューヨークのコニ-アイランド遊園を模倣したルナパ-クとパリのエッフェル塔と凱旋門をモデルにした初代通天閣からなる「新世界」が、ここに完成したのです。
ルナパークの敷地面積は、132,000平方メ-トル、ホワイトタワー(白塔)と高さ86mの初代通天閣がロープウェイによって結ばれ、観客がパークの入り口へ向かう際に空中の景色を楽しめるように設計されてました。
ルナパークのアトラクションとしては、絶叫マシーン(サークリングウェーブやメリーゴーランド、ローラースケート、演芸場、活動写真館、音楽堂、不思議館、、大衆演舞場、動物舎、噴泉浴場、円形大浴場、サウナ風呂、温水プール、その他、当時の最新技術を結集させた夢の国『新世界』でした。
ところで、新世界の一大娯楽園ルナパ-クの入場料はいくらだったでしょうか?
ルナパ-クの入場料は5銭でした。
「5銭払えば夢の国」といううたいで、たいへんな賑わいだったようです。
ルナパ-クが開園した日を新世界の誕生日として、今年、2016年7月3日で新世界は104歳になります。
現在の2代目通天閣を中心にした放射状の道路が、今でもルナパ-クの面影を残しています。
当時は最先端の娯楽や施設が揃ったルナパ-クでしたが、現在、新世界は古き良き時代を思い出すレトロな雰囲気と大阪らしさが詰まった街として、大阪を代表する観光地になってきています。
そして今も新世界の町並みは変わり続け、数年後には、新たな新世界のイメ-ジが生まれているかもしれません。
ところで、通天閣3階には、当時のルナパ-クの様子を再現したジオラマがあります。
しかし、ルナパ-クのジオラマを見て、「あ、綺麗やね~」と言いながら通り過ぎる人達を見かけます。
若い世代の観光客や外国人観光客が増え、新世界の歴史に関心が薄い方が増えいるのかもしれませんね。
是非、通天閣の3階にあるルナパ-クのジオラマをゆっくりと眺めてみて下さい。
「この時代に、こんな施設があったのか」と、ちょっとした感動もあり、100年前の新世界に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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