新世界の中で、もっともディ-プなエリアと言えばジャンジャン横丁でしょう。
大阪らしさと昭和の臭いを色濃く残す雰囲気は、まさに庶民の街という表現が適してる商店街です。
正式名称は「南陽通商店街」、ジャンジャン横丁は通称名です。
その昔、お客さんを呼び込むために、お店から三味線や太鼓の音がジャンジャンと流れ、一日中、賑やかな商店街だったことからジャンジャン横丁と呼ばれるようになったそうです。
下は、『ジャンジャン』の由来が三味線の音であることの証拠になる戦前の写真です。
ジャンジャン横丁には串かつ屋さん、お寿司屋さん、昭和風情のあるゲ-ムセンタ-、純喫茶、立ち飲み屋さんなどがあり、老舗と呼ばれるお店がたくさん並びます。
ここの立ち食いうどんは、新世界でいちばん安いらしい。
一方、経営者の高齢化や後継者不足、その他、時代の流れの中、廃業する店もあります。
昨年、囲碁・将棋のお店「王将」が廃業し、近々、新しい串かつ屋さんになるという話です。
そんな中、ジャンジャン横丁では新しいお店も増えてきました。
新しくできたお店も従来のジャンジャン横丁の雰囲気に合ったお店になっています。
かつての大阪を舞台にした漫画の世界から飛び出てきたような、昭和風情のある「チエ」というホルモン屋さん。
射的の専門店もでき、観光客から大人気です。
ジャンジャン横丁の前理事長は、「毎年のように閉店していくお店があり、これは将来的な課題であり、常に危機感があります。シャッタ-通りにならないためにも、商店街の活性化に向けた動きを続けていきたい」とおっしゃってました。
街の活性化に向けた動きの源は、危機感を持つことです。
以前、遠方の商店街の役員さんらが新世界に視察に来られた時、「危機感を持って新世界の活性化を進めている」と説明しましたが、まさか新世界が危機感を持っているとは思わなかったと、たいへん驚いておられました。
閉店したお店のあとに新しいお店ができる状況は、現在の新世界、及びジャンジャン横丁の勢いを感じます。
今や大阪を代表する観光地として成長してきた新世界がますます発展していくには、これからも商店街の課題を直視し、危機感を持って活動していくことが必要でしょう。
★Twitter@shinsekaizyoho
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