年々、新世界の取り巻く状況が変わり続けていると同時に、新世界でも様々な変化があります。
新世界の活性化に向けた活動をする中、変化による発展的な効果、そして将来的な課題について考えることがあります。
天王寺動物園では昨年より新たな試みが行われています。
天王寺動物園の開園100周年記念イベントとして昨年夏に初開催し、多くの人が来園して好評だったため秋にも事前応募制で実施しました。
そして今年、3月25日~27日の3日間、夜の動物を観覧できる「春のナイトZOO~Blossom Night ZOO~」が行われるそうです。(各日5000人限定)
天王寺動物園に隣接する新世界で生まれ育った私からみても、夜に動物園が開いていることは、かなり画期的な取り組みに感じます。
また、新世界から離れた場所ですが、大阪唯一の路面電車である阪堺電車の上町線・住吉~住吉公園間の軌道事業廃止に伴い1月30日、「住吉公園駅」発着の運行が終了、103年の歴史に幕を下ろしました。
当日は通常通りの営業運転を実施し、構内に約500人の鉄道ファンなどが訪れたそうです。
この数年、新世界でも様々な新たな動きがありました。
その中のひとつ、先日も当ブログで紹介しましたが、大衆演劇「朝日劇場」が昨年秋に閉館し、今年2月11日より金~日曜日、吉本興業のお笑いライブが開催されるそうです。
以前、通天閣地下劇場では松竹芸能のお笑い寄席「TENGEKI」が行われ、もっと以前にはジャンジャン横丁に「新花月」があり、松竹芸能の若手芸人さんが多く出演されました。
大阪土産や吉本グッズなどを販売する「ココモよってぇ屋」ができたり、最近、新世界では吉本色が強くなってきたように感じます。
また、朝日劇場に併設されてある映画館が閉館し、「シアタ-朝日」として様々な歌謡ショ-が開催されています。
通天閣歌謡劇場が無くなりましたが、新世界に歌謡ショ-が復活したことは嬉しいことです。
今まで実現しなかったことができるようになったり、今まであったものが無くなったり、特に最近、めまぐるしい時代の流れを感じます。
組織や企業の体制の変化、お客さんのニ-ズや世代の変化など原因は様々ですが、どちらにせよ、新しいことを始めたり、従来のものを無くしたりするには勇気と決断が必要ですね。
2008年、私達が新世界の活性化のために結成した若手商店主の会「新世界援隊」は、従来の新世界では実現できなかった様々な企画やイベントを行い、また、外部からの様々な価値観を受け入れ、新世界で実現できるような状況を作ってきました。
例えば“街と企業とのコラボ”という取り組みは、当時の新世界では斬新でした。
何かを始めようとする時、できない理由を並べるのではなく、できる方法を探す、それが新世界援隊の活動のモット-でした。
新世界援隊が結成して8年が経ち、現在、中心メンバーは新世界の中枢的な役職に就くようになりました。
結成当時、40歳代の人は50歳代に、50歳代の人は60歳代になっています。
これから新世界がますます成長していくには、新たな世代の人達の発想と動きが必要です。
数年前まで若手と呼ばれていた人達は、すでに若手ではなくなりました。
これからの新世界を担う若手が次々に生まれる街でありたいと思うし、期待していきたいと思う今日この頃です。
★Twitter@shinsekaizyoho
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