通天閣の足元には、将棋の名人 阪田三吉翁の功績を称えて建てられた王将碑があります。
王将碑は新世界の写真スポットのひとつですが、今の新世界には、阪田三吉を知らない若い世代の観光客が増えてきています。
現在、新世界には「三桂クラブ」、「王将」の2軒の将棋屋さんがありますが、以前は通天閣地下にも将棋センタ-があり、多くの将棋ファンで賑わっていました。
また、王将碑の碑文には下記のように書かれています。
[王将碑の碑文]
王将坂田三吉は明治3年6月堺市に生まれる。
幼少より将棋一筋に見きわめめぐまれた天分と努力は世の人をして鬼才といわしむ。
性温厚にして妻小春とともに相扶け貧困とすべての逆境を克服する。
昭和21年7月(77才)大阪市東住吉区に没す。
同30年10月生前の偉業をたたえられて日本将棋連盟より棋道最高の名人位王将位を追贈される。
翁によって大阪人の土根性の偉大さをしらしめたる功績は私たちの追慕しやまざるところここ由縁のち通天閣下にこれを顕彰する。
昭和44年10月吉日
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碑文を読んでみて、悩みや困難を大阪人の土根性で乗り越えるという生き方が感じとれます。
将棋には数多くの格言がありますが、阪田三吉の「銀が泣いている」は有名です。
ジャンジャン横丁に、阪田三吉が関根金次郎と対局した「銀が泣いている」場面のオブジェが設けられています。
昭和の匂いが残る新世界、阪田三吉の時代に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
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