パチンコは娯楽であり、ギャンブルではないという信念のもと、昭和29年創業以来、営業を続けてきたパチンコ「ニュ-三共」が、10月中旬に閉店いたしました。
パチンコ「ニュ-三共で」では、チュ-リップ台、通称オ-ル10がメインのお店で、このような形態のお店は全国でもここだけでした。
昭和の雰囲気が残る店内、元祖パチンコといえるチュ-リップ台が揃うニュ-三共は、パチンコファンの中でも有名なお店でした。
また、パチンコ関連業者の中でも有名で、パチンコの仕事に携わるなら、一度は、本来のパチンコの姿が残るニュ-三共に行っておくようにと、そんな話を聞いたことがあります。
古くから営業されている新世界のお店に共通していることですが、以前の新世界は、労働者を中心に常連さんが多く、仕事が休みの日には、一日中、新世界で遊んでおられた方が多かったようです。
ガラが悪いと言われた新世界ですが、庶民の街として、常連さんで賑わっていました。
しかし、ここ数年、串かつブ-ムもあり、新世界が一機に観光地としてのカラ-が濃くなり、全国から多くの観光客が立ち寄る街に変貌していきました。
昔ながらの常連さんが高齢化し、新世界はますます観光地として加速度的に変わっていってます。
ニュ-三共も例外ではなく、土・日曜日には多くの観光客が立ち寄っていましたが、機械の老朽化もあり、長年続けてきた営業に終止符を打つことになりました。
また、麻雀人口の減少もあり、2階の麻雀店も同時に閉店しています。
時代の移り変わり、街の変貌、新世界を取り巻く状況の変化など、様々な要因で、古くから営業されているお店が減ってきています。
50年以上営業してきたパチンコ「ニュ-三共」の閉店に、ショックを受けている地元の人や寂しい気持ちを抱く方もおられます。
時代の流れと共に、チュ-リップ台というパチンコの文化が消えていくことも残念です。
ニュ-三共は天王寺動物園から新世界に入ってすぐ、ジャンジャン横丁から突き当たりの場所で、新世界の中でも目立つ場所であり、新しい展開が待たれるところです。
大阪日日新聞(12月5日付)に、パチンコ「ニュ-三共」閉店について掲載されました。
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