新世界には昭和の時代から営業を続けている喫茶店が数多くあります。
創業50年~80年以上の喫茶店もあり、ノスタルジックな空間です。
「純喫茶」という言葉は、今や、使われなくなりましたが、新世界には、まさに純喫茶といえるお店が残っています。
喫茶店のメニュ-の代表でもあるミックスジュ-ス、それにモニングサ-ビス、店内には新聞に灰皿があります。
喫茶店は「昭和」の凝縮ともいえるでしょう。
また、喫茶店には特有の用語があります。
アイスコ-ヒ-のことを「冷コ-」、レモンスカッシュを「レスカ」、ミルクティ-を「ミティ」など、これらは喫茶店の業務用語として使われていたのですが、お客さんの間にも浸透し、注文する時に使われていました。
しかし、『アイスコ-ヒ-=冷コ-』ということを知らない若い世代の方が多くなってきています。
そこで新世界援隊は、2012年、『冷コーあります』と書かれたポスターを作り、新世界の喫茶店に貼ってもらいました。
“新世界の喫茶店では「冷コー」と言って注文して下さい”をPRしています。
ポスタ-の写真を撮る観光客もおられ、お店の方とお客さんがポスタ-を眺めながら昔話に華が咲くこともあるそうです。
日本経済新聞(7月15日/夕刊)に、新世界の喫茶店で貼られている『冷コ-あります』のポスタ-を含め、日本の喫茶文化について掲載されました。
新聞によると、関西の喫茶店文化は明治時代にさかのぼる。貿易港で多くの外国人が居住していた神戸にはコ-ヒ-を扱う商社が多く、いち早くコ-ヒ-を出す店もあった。
高度経済成長期、大阪を中心に出店ラッシュが起き、全国一の「喫茶店王国」が築かれたそうです。
新世界は今も「喫茶店王国」です。
「冷コ-」「レスカ」が通じる街、新世界で“茶をしばいて下さい”!
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