ここ数年、大学生の卒業研究に、新世界に関するテ-マを盛り込む方がおられます。
昨年もいくつかの大学から学生さんが新世界に来られ、地元商店主さんにいろんな話を聞き、研究をされてたようです。
労働者、庶民の街から大阪を代表する観光地に様変わりした新世界ですが、何が街を変貌させたのか、街を取り巻く状況、通天閣・串かつ・地元商店、これからの課題まで、若い世代の方々によって、様々な研究が行われています。
研究テ-マに新世界を取り上げてもらえることは嬉しいことです。
ところで、研究の文献として、よく登場するのが、観光ガイドブックです。
観光ガイドブックにおける新世界に関する記述が年代によって、かなり変わってきていることでも、街の変貌を実証できるでしょう。
今日のブログでは、観光ガイドブックにおける新世界に関する記述の変遷をちょこっと紹介しましょう。
★1976年~1978年
全く気取りのいらない下町の大衆が漂う町
とびきり安い映画館、ストリップ小屋、パチンコ、数えきれないほどの食堂や一杯飲み屋がひしめき…
★2002年~2004年
大衆食堂、グルメが凝縮された新世界は、街まるごとがレトロなテ-マパ-ク
ノスタルジックな街を歩けば、タイムスリップした気分を味わえる
大阪ソウルフ-ド
串カツの激戦区
街を歩けば串カツ屋に当たる
★2007年~2011年
なにわのシンボル通天閣
大阪のディ-プスポット
安い!うまい!早い!大阪グルメ
串カツブ-ムが過熱
ワイン+串カツというおしゃれな店も増加中
どのネタが人気?串カツ三本勝負
いくつかのガイドブックの記述を簡単に抜粋しましたが、このように、2002年頃から、レトロ、串カツ、大阪グルメなどの記述が増え、2007年頃からは、より串カツに関する記述が増えてきたようです。
それに若い世代をタ-ゲットにした内容になってきています。
さて、10年後の新世界、観光ガイドブックにはどのような形で新世界が紹介されてるのか、地元民にとっては期待もしつつ、不安も感じるところです。
※NOTE;
当blog掲載の写真・動画等、無断での複写(コピー)及び、コンテンツの転載転出を禁じます。