通天閣の展望台に鎮座するビリケン様には合格、良縁の神様として多くの観光客が参拝されています。
また、ここ数年、新しく串かつ専門店が急増し、串かつ屋さんの店先にビリケン像が鎮座して、観光客からも注目され、新世界の名物となり写真スポットになっています。
ビリケンさんが新世界に初めて登場したのは「ルナパ-ク」が開園した時です。
1912年に開園した「新世界」の遊園地ルナパ-クでは「ビリケン堂」を造り、ビリケン像を安置しました。
ビリケンさんは新世界の名物となり、ビリケン饅頭、ビリケン人形などの土産物も売られました。
また、七福神に加えて八福神巡りも流行したらしい。
1925年のルナパ-ク閉園とともに、ビリケン像が行方不明となり、さらに太平洋戦争中は「敵性の神」として冷遇されたという。
その後、ビリケン像を探しても見つからず、伊丹市在住の安藤新平氏に木彫りで復元してもらい、1980年、通天閣3階ホ-ルに高さ60cmのビリケン像が安置されました。
1990年、ビリケンさんを3階ホ-ルから5階展望台に引越して現在に至ります。
現在、通天閣の展望台に鎮座しているのは、3代目ビリケン様です。
~ルナパ-ク内の「ビリケン堂」の場所について、当時の文献によると、
『ビリケン堂は白雨亭の奥にある一室にして新渡来の福神ビリケン大明神を祀れる所とす。
本堂に賽(さい)するには花のトンネルを過ぎビリケン売店に於てビリケンに因める各種の物品を購(あがな)ふことを得(う)べく。』
その白雨亭は白塔(写真の高い塔)の下層白露臺(はくろだい)の下に設けたる休憩所。
写真:右方に高く聳える塔が白塔〉
〈写真:右がビリケン堂、左が白露臺〉
※白露臺は白塔の中層に在る無料休憩所
ルナパ-ク時代の初代ビリケン像は、現在も未だ見つかっておらず、新世界のミステリ-になっています。
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